セフィアCI4+C3000HGSDHのメンテナンス

ここ最近、セフィアCI4+のメンテナンスをする事が多く、度々バラしてパーツ交換しています。発売直後の2012年夏に購入してから、3年以上使っていて、釣行回数(使用回数)を数えると98回。一回の釣行時間が、大体8時間前後なので、かなり使い込んでいると思う。
定期的にオイルやグリスを差す程度のメンテはやっていたけれども、これだけ使ったらガタがくるのは当然だろう。パーツ交換について、何をやったのか備忘録として書いておきます。
ドラグノブ・メインシャフト交換(ドラグが締まらない)
9月のある釣行の後(天草の遠浅砂利浜メタルマルゲーム)、リールやラインについた塩分を落とすために水洗いしようとドラグを締めこんだら、ネジがバカになってしまいいくら回しても締まらなくなってしまった。実は、前リールのセフィアCI4でも同じ故障があり、その時はメーカーに送って直してもらった。今回は、工賃をケチろうと自分で交換することに。交換する部品は、メインシャフトとドラグノブ。どちらか一方だけの交換で良いかもしれませんが、せっかくなので両方交換することに。パーツは、ポイントで注文。ドラグノブが1000円でメインシャフトが800円でした。

交換前のメインシャフト。肉眼で見る限りは、ネジ山がひどく潰れている様子は無いですが、キレイではありません(汗)

メインシャフトの交換は、全部バラさなければならないので、結構大変です。組み上げの時に、パーツを組む順番や場所を間違わないように、組む順番やバラす前の形を撮影しておくとよい。

で、バラしたら新旧比較してみる。左が交換前で右が新品です。明らかに古いほうは、汚れがたまっているのか?ネジ山がが潰れているのか?綺麗な状態ではない。塩が噛んでいたのかも。こうならないように定期的に清掃をした方がよさそうです。


交換できたら、グリスとオイルをさしながら組み上げて完成。ドラグが締めれるようになりました。が、しかし・・・・・・
スプール座金追加(糸巻き形状の調整)
メインシャフトとドラグノブを交換してからは、しばらくは問題なくドラグを使えていましたが、別の所で不具合が出た。全部バラしたことに起因するのだと思うが、糸巻き形状が変わったのだ。最初は全く気付かなかったが、ラインを巻き替えた時に分かった。糸巻き形状を見ると、うっすらだが上部が盛り上がって下部がへこんでいるのだ。

これの調整は簡単。座金(ワッシャ)を増減して調整すればよい。座金を追加すると、下部が盛り上がり、逆に減らすと上部が盛り上がる。今回は下部を盛り上げたいので座金を追加する。リールを買ったときに厚みの違う2種類の座金(0.25mm×2枚、0.5mm×2枚)が付属しているので、それを使えばよい。ほんの少しだけの調整なので、今回は0.25mmを一枚追加しました。

これが購入時に付属していたスプール座金。

微調整なので、たぶんこれで改善したはず。今度ラインを巻き替えた時に再確認してみる。
ドラグ座金交換
今度は、ドラグ自体の不調。釣りに行く前にドラグを調整してから行くのだが、どうも滑り出しが悪い。徐々に力が加わっていくにつれて、ゆっくり滑り出していくのが理想だが、ある一定の強い力が掛かった時に一気に「ジジィっ」と出ていく。中を調べてみると、ドラグ座金が怪しい。真っ黒に汚れているので交換することに。大きさが違うものが2種類、合計3枚入っているので、これもポイントで注文♪1枚100円でした。

古いドラグ座金を外してみると、かなり汚れていて、擦れた後のカスのようなものも少しありました。

パーツクリーナーと超音波洗浄機で内部のパーツを綺麗に洗浄した後、新品を装着。

ドラググリスは、IOS Factoryの「sirokuma」を使用。

これでスムーズな滑り出しに戻りました。
ハンドルのガタつき調整
次はハンドルのガタつき調整。これは以前から気になっていた。普通に巻くときはその症状は現れず、ハンドルに手を掛けた状態でシャクった時にガタつきが気になっていた。リールをバラした時に、原因を追究したら分かったので対処した。ガタついていたのはこの部分↓

ハンドル自体にガタつきの原因があるのではなく、内部に原因があるようだ。で、バラしてみると、ドライブギアに原因があることが分かった。ドライブギアにハンドルが接続されるが、リールを組み上げた状態でここがガタついていた。

ドライブギアとベアリングの間に座金が2枚入っていましたが、ここに座金を追加して組み上げた時の隙間を少なくしてみることにしました。

座金は、ヘッジホッグスタジオで0.03mmのものを2枚注文したのと、手持ちで1枚あったのでそれを使用。

取り合えず勘で3枚入れたらピッタリ♪入れ過ぎて回転が重くならないか心配でしたが、問題なくガタつきもなくなりました。
ボールベアリング交換
最後は、ベアリングの交換。バラすついでにやっちゃおうと思い交換。ピニオンギア、ドライブギア、スプール内部、スプールシャフト部のベアリングを交換しました。ベアリングは、HEDGEHOG STUDIOのもの。
フィーリングが改善しました。
ローラークラッチを分解して洗浄する
(2016.02.05追記)今度は、ローラークラッチを分解して洗浄しました。先に書いた分解後に組み上げる際に、ローラークラッチを付ける前と後でハンドル回転の滑らかさが・軽さがかなり違います。ということは、ローラークラッチがハンドル回転の抵抗になっているということです。ローラークラッチが回転フィーリングに影響を与えているので、洗浄してみることに。
ただ、分解に当たって不安なことがあります。パーツリストには、ローラークラッチは部品すべてまとめて「ローラークラッチ組」と記されており、その分解図や個々のパーツは記されていません。これまでのように、組み上げる際にパーツリストを参考にすることができません。
なので、分解の際は、パーツの位置が分からなくならないように、ひと作業毎に画像を取りながら行いました。まずは、ローラクラッチをリール本体から外したところ。

次に、小ネジを2つ外すと、パーツが上下に分かれ、中にバネと円柱型の金属パーツが6つ、それと輪っか型の金属パーツが現れます。バネの針金の先が外向きになっていますが、分解前は黒い蓋のパーツで内側に向くように収納されていました。

更にパーツを外す。各パーツの位置を覚えておかなきゃ。

全てパーツを外したら、アルコールティッシュで油分を丁寧に拭き取って超音波洗浄機で洗浄。小さなパーツなので小さな小瓶に入れて洗浄しました。洗剤は、食洗器用の洗剤を使用。食洗器の洗剤は、手洗い用より洗浄力が強い(手洗い用は強いものを使えない)ので、何となく使っています。

洗浄が終わったら、水ですすいでティッシュで水分を取った後乾燥。画像を見ながら逆の手順で組み上げて完成です。肝心の効果の程は・・・小さなノイズが消えました(^^)意外と簡単にできて効果もあったので、レアニウムCI4の方もやりました。
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